農林水産省が、海外で日本料理の看板を掲げるレストランなどに正しい日本食を提供しているかどうかの認証制度を設けようとしています。
現在海外で日本料理店を自称する店舗が激増していますが、そのうち日本人が経営している店舗は圧倒的少数派だそうで、日本ではまずあり得ないような日本食がメニューに載っていることも珍しくないようです。
したがって、農水省が正しい日本食を認定し、海外の人に正しい日本食を理解してもらおうという趣旨だそうです。
しかし、日本でも多くの中華料理、イタリア料理、フランス料理等の看板を掲げる店舗がありますが、果たしてそのうちどれくらいが本場の人が見てもおかしくない料理を提供しているでしょうか?
例えばパスタはイタリア料理の代表格ですが、和風パスタと称して醤油などの調味料が使われたパスタをイタリア人が見たら、きっと驚くことでしょう。「こんなのはパスタじゃない」という人もいるかもしれません。
しかし、日本では和風パスタなるものは別に珍しくもなく、日本人の舌には合う場合が多いことでしょう。
カレーにしても元々はインド料理ですが、日本ではインド人もびっくりなカレーライスが誕生し、今では日本の国民食と言っても過言ではないほど浸透し、さらには海外にも広まっているほどです。
食文化というものは、その地域によって姿を変えていくのが自然ではないでしょうか。国が国外のことにまで押しつけがましくとやかく言う筋合いはないと思います。
どうせならば、フランスで日仏の料理関係者やジャーナリストが独自に推奨出来る日本食レストランを選んでガイドブックを発行したように、民間がやるべきことではないでしょうか。
どうせ農水省が正しい日本食の認証制度を設けたとしても、正しい日本食よりもおいしい日本食を地元の人々は選んで食べに行くでしょうし。
仮に、フランス人の舌に合う本場のフランス料理を提供し、フランス政府から正しいフランス料理店だと認証されたレストランと、認証されなかったものの日本人の舌に合うフランス料理を提供するレストランがあるとすれば、私は一度くらいは認証店に行くでしょうが、恐らく後者の方により多く足を運ぶでしょう。
農水省はこのようなことに時間と金銭を浪費するよりも、他にやるべきことがあるように思います・・・。
Tags : 文化 , 食
Posted by r on 2007年01月21日 10:33 edit
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