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欧州の騎士団やモンゴル、中国の騎馬隊の突撃は昔の戦闘シーンを再現した映画などに見られますが、騎兵は昔は強力な攻撃力を発揮する戦力でした。
例えば自分が歩兵だったと想定し、前方から何万もの騎兵が土煙を上げ、地響きを鳴らしながら整然と突撃してくる様子を想像すると、とてもまともに戦おうとは思えません。
騎兵の主な役割は敵陣をかき回して混乱させること。
極端に言えば敵兵を殺す必要はなく、思い切りかき回すだけで敵軍を壊走させることが出来ます。後は歩兵が逃げる敵兵を後ろから攻撃すれば楽に勝利を手に出来ます。
無論これは極端な例であって、実際は敵にも騎兵が存在し、なかなかうまくはいかないでしょうが。
逆に言えば、止まっている騎兵など良い標的です。行動が極端に制限され、しかも目立つので集中的に狙われて討ち取られるのがオチでしょう。
特に欧州の重騎士など馬がなければ動くことすら極めて困難なほど重い甲冑を身にまとっているため、落馬させられたら確実に命を落としていたでしょう。
では、日本の事情はどうだったでしょう。
近年では、日本にいわゆる騎馬隊を主力として運用するという例は極めて少なかったという見方が一般的だそうです。
陽動部隊として補助的に運用されることはあっても、全軍こぞって集団的に騎兵を組織する、ということはほぼなかったとか。有名な武田の騎馬隊ですら主力ではなかったそうです。
思うに、日本には騎兵が十全に戦闘力を発揮出来るだけの広大な平原などが欧州や中国に比べると少なく、必然的に歩兵中心の戦い方になっていったのではないかと。
そんな騎兵ですが、やがて銃や大砲が発明されると、徐々に戦場から姿を消していきました。
言うまでもなく、銃の絶好の標的となるからです。
それでも騎兵の機動力は捨てがたく、銃で武装した銃騎兵なども登場し、一応戦場に一定の影響力を持っていました。
騎兵が戦場から姿を消す最大の切っ掛けとなったのは、第一次世界大戦でした。
大戦初期は騎兵突撃も行われていたのですが、やがて機関銃の組織的運用、戦車や航空機の登場によって、騎兵突撃は人的資源の浪費でしかなくなり、大戦末期にはほぼ完全に姿を消していました。
騎兵が活躍した最後の戦闘は意外に最近で、昭和20年3月22日から行われた大日本帝国陸軍による老河口作戦です。
中華民国の老河口飛行場及び市街地の制圧を目指した作戦です。
飛行場の占拠には北支那方面第12軍騎兵第4旅団(帝国陸軍唯一の騎兵部隊)が活躍し、飛行場を占領。
そのまま市街地へ進軍したのですが阻まれ、戦車部隊等の増援を得て4月8日に老河口を占領。騎兵最後の活躍となりました。
私は馬に乗ったことが3回だけあります。
小さい頃に北海道へ旅行したときに2回。これは係員が手綱を持って牧場内のコースを一周するだけというものでした。
しかしニュージーランドへ旅行したときは、最初に簡単な手綱裁きを少しだけ教えられ、「さあ、乗って」です。牧場とかじゃなく、普通に森の中を観光客十数人がそれぞれ一頭ずつ馬にまたがり、先頭の係員について行くというものでした。あれは「馬に乗ってる!」感がしみじみと感じられてとても良かったです。
馬に乗るって、何かロマンがありますよね。
また乗りたいものです。
Tags : 軍事
Posted by r on 2006年07月25日 11:40 edit
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